3月6日 竜爪山:牛妻コース 市岳連による指導標設置作業
赤石、苫米地、堀部、小野田
★ 市岳連創立70周年の記念事業、竜爪山登山道整備事業に参加した。牛妻コースの指道標設置である。牛妻の集落から林道を上ると約750mの地点で登山道とクロスする。牛妻コースは東海自然歩道にもなっている。昨年市岳連で調査した要指道標設場所に、最近立てたらしい自然歩道の看板が設置されていた。ほぼ近くに用意した指道標も立てた。約100m登った若山に立て、竜爪山に向かって100mほど下ったコルにもう一本立てて終わった。林道に戻ると下部に設置に行った班も作業を終わって戻ってきていた。この日の作業が終わって11時過ぎに解散した。昨年から何回かの作業で今回の事業は終了した。これまでの作業に参加していただいた会員の皆様にお礼申し上げます(赤石)。参加人数が多く昼前に終了した。他の会の皆さんと交流できてよかった(苫米地記)。
★ネジで標識を固定したが今後緩まないか心配になる。もっと歩きたかった(堀部記)。
★最初の登りが急でみんな登るスピードが速いので大変だった(小野田記)。
3月8日~10日 北八ヶ岳:八子ケ峰、天狗岳 小野田、他
★3月8日 八子ケ峰 ビーナスラインの女神茶屋の駐車場から林の中を登ると15分で稜線に出た。少し先のヒュッテを通り過ぎるとその先に東峰。登山口から30分程で着いた。広い雪原でお天気が良く展望が良い。蓼科山がすぐ前に見える。暖かく気持ちが良かった。すぐ先に西峰があるが行かなかった。道は良く踏まれていてアイゼンは必要なかった。たまに潜る事があった。スノーシューでの散歩に良い所だ。
■3月10日 渋御殿湯P 7:40—9:35黒百合ヒュッテ10:00—11:20 東天狗岳11:35—12:20黒百合ヒュッテ12:40—13:35 渋御殿湯P
★登山口から黒百合ヒュッテまでの往復はチェーンスパイクで快適に歩いた。靴と一体化していて何も気にせず歩けて楽だ。急な所もあったが殆どなだらかな道。ヒュッテにはバイオトイレがあった。ヒュッテから上はグリベルのアイゼンを着けた。家で靴に合わせてきたのだが歩いているうちに、ずれて外れそうになり、何度も直して余分な時間が掛かってしまった。中山峠から岩場を越えた先に一ケ所急な雪面があり、そこの下りだけはアイゼンがないと怖そうだったが他はしっかり踏まれていたのでチェーンスパイクでも良かったかもしれない。10人以上の登山者に会った。中山峠から先の樹林帯を出てからは強い風が吹き寒かった。前日と同様快晴になると思っていたのに朝からずっと高曇り状態。頂上は展望が良く360度、遠くの山々まで見えた。だが日射しは無く強風で寒い。私は西天狗まで行くつもりだったが「寒いから帰ろう」と言われ残念ながら下山。13時前から青空が出てきてその後快晴になった。帰りの車窓から真っ青な空を背景にした白い八ヶ岳を見た。
3月12日 北八ヶ岳:河原木場沢 アイスクライミング 高本
★下山しました。GWのような陽気でした。沢を一人占めしていい練習が出来ました。
3月13日 四阿山:山スキー 苫米地、赤石、小野田
■3月12日 静岡発8:00=11:30菅平=12:00あずまや高原ホテル跡=12:30リゾートイン菅平スイスホテル(ゲレンデスキー)
3月13日 ホテル発5:30=6:00あずまや高原ホテル跡6:30…10:30根子岳分岐…11:00四阿山山頂…11:30根子岳分岐…13:55あずまや高原ホテル跡14:30=18:30静岡
★大学3年の春、ワンゲルの仲間4人で四阿山へスキー登山をした。篠ノ井線、信越線を乗り継いで上田からタクシーで菅平牧場へ。牧場の真ん中にテントを設営して翌日四阿山へ向かった。トレースなど皆無で、上部ではスキーでも膝まで潜る深い雪をみんなでラッセルした。上部は樹氷のモンスターが林立していて、最後の頂稜はスキーを脱いでワカンに履き替えてようやく山頂の祠に到達した。下りも春の重い湿雪に苦労して滑りを楽しむどころではなかった。近年は積雪期に菅平牧場から登る人はまれで群馬県境に近いあずまや高原ホテル跡からの登山者がほとんどのようだ。別荘地で1460mまでしっかり除雪されていて、ホテル跡の駐車場が使えるからだ。冬でも登りやすい百名山なので、好天の休日には駐車場に車があふれるようだ。
静岡から車で3時間半、日帰りはギリギリ可能だが前泊して半日スキーの練習をすることにした。小野田さんが予約してくれたスキー場はゲレンデに面していてとても便利だった。今春最高気温で快晴無風、ゲレンデは北斜面の雪質が良かった。夜は9時就寝5時起床。8時間の就寝時間は自分には長すぎた。まるで映画館で前衛映画を見ながら何度も寝落ちしているようだった。前日に下見した登山口に到着するとすでに3台ほど先客があった。となりに停車していた更埴からの2人組はこの日、我々以外で唯一の山スキーヤーだった。不具合だったビンディングのストッパーの止め方を教えていただき助かった。登山口からスキーを履いて30分ほどで牧場が広がる。牧場を抜けて尾根つたいに東に北に登ると神社のある岩。ここからしばらく傾斜が強くなる。トレースはよく踏み固められていて、チェーンスパイクの登山者が何組も追い越していく。中にはソリを背負っている人も。岳樺林の急登を抜けると露岩帯で視界が開ける。岩を避けながらなおも登るとコメツガの疎林になる。深田久弥が初めてこの山に登った時も山スキーだった。深田が「乳首のよう」と評した四阿山頂がコメツガ林の彼方に姿をあらわす。根子岳分岐付近の平坦地でスキーを脱ぎ、つぼ足で山頂に向かう。コメツガの林を抜けると痩せた頂稜となる。雪はそれほど固くないのでノーアイゼンでも問題ない。山頂の祠からさらに一段登ると上州側の展望が素晴らしい。日本百名山が50座以上見渡せると言われる頂上だが、あいにくの高曇りと春霞で近くの浅間山も姿を隠している。下りはスキーで一気にと行きたいところだが、おのずと雪質とルートを探りながらのおずおずとした滑降となる。上部の雪は比較的滑りやすかったが、登山ルートから大きく離れすぎないよう、林立するコメツガや岳樺を避けながら滑る。途中で更埴ペアがスイスイと滑降していった。ようやく牧場まで抜けると一安心だ。歩きの登山者を尻目に一気に滑り降りる。牧場の下部からスキーを担いで登山口に戻ったが、小野田さんは最後までスキーを履いて滑って来た。今回は山スキーのメリットを生かせる山行ではなかったが、やはりただ登るよりは格段に楽しい。「雪解の水に春を知る」という歌詞が口をつく、春山を堪能する山行だった(苫米地記)。
★前日の午後は菅平スキー場で練習した後、宿に泊まった。宿を5時半出発、登山口に6時、支度して6時半にシールをつけて歩き始めた。林の中の道は多くの登山者のつぼ足やスノーシューのトレースがついている。スキーの跡もあるが数は少ない。林を抜けると牧場が広がっている。牧場を抜けるとダケカンバなどの疎林の中を歩く。シールがよくきいてキックターはしないで登れる。黙々と歩いた。山頂は急勾配なのでスキーをデポしてつぼ足で登った。高曇りの天気だが周囲の山々が眺望できた。いつものように下りのスキーで苦労した。登りには疎林のように感じたがスキーで滑ると灌木が混んでいる。短いターンを強いられるのでつい後傾になり尻餅をついてしまう。転んでは青空を見てスキーを外して立ちあがる、を何回か繰り返す。ようやく牧場に出て一安心。雪がやわらくなってきているのでパラレルとは行かない。ボーゲンというかウェッジの姿勢でほぼ直線に下った。下りの樹林帯はスキーを背負った。2時過ぎに帰着、ほぼ予定の時間で登って来たようだった。この日スキー登山は私たちの他二人、多くの人が登ってきたがアイゼンやチェーンスパイクだった。スキーの練習をしなければと今回も痛感して帰ってきた。
(ナビの記録)登り909m、ペース90~110%、7時間40分(赤石記)
★久しぶりの山スキーで、昨年秋に登った時とは別の初めてのルートなので様子が分からず果たしてまともに登れるか、滑れるかと非常に不安な気持だった。だが案ずるより産むが易し。キックターンの必要が無いなだらかな登りで雪も落ち着き、ダケカンバが多い明るく美しい疎林だった。頂上まで0.7kmの標識がある平坦な広場にスキーをデポ。私は12本歯アイゼン装着。その先は細かく登り下りがあったり片側が切れている細い部分があったり、さらに頂上直下は少し急な狭い斜面でスキーでは登りも下りも私には無理そうだったので、スキーを外して本当に良かった。お陰で怖い思いをせずに済んだ。アイゼン無しの人達もいたが私は着けていた方が安心して下れた。
下りはほぼ登って来た道に沿って滑った。転ぶと起き上がるのが非常に大変なので転ばないようゆっくり滑り降りた。下の牧場はだだっ広いので歩きでなくスキーで移動できて良かった。牧場出口からスキーを担ぐのが嫌だったしもう少し試してみたくて私だけスキーを履いたまま下る事にした。残っているスキーの跡を頼りに登山口まで滑ったがスキーでやっと苫米地さんの歩行に追いついた。歩いていたら遥かに遅くなっていただろう。こんなにのろくても作られたゲレンデではなく、自然の山をスキーで登山できるのはやはり楽しい。これ位の良い条件が揃っていればだが。暫く高曇りだったが青空も現れ暖かく良い日だった。楽しい山行をありがとうございました(小野田記)。