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令和4年度 第16回定例会ニュース


11月19日・20日 北八ヶ岳:天狗岳   苫米地

■11/19(土)自宅4:00=6:45稲子湯登山口7:05…8:20しらびそ小屋(テント設営)9:10…10:15中山峠…11:35西天狗岳…12:15東天狗岳…12:45日砂新道分岐…13:40本沢温泉…14:50しらびそ小屋(幕営)

 11/20(日)しらびそ小屋7:05…8:00稲子湯登山口=10:55浅間温泉12:20=13:00かもしかスポーツ16:00=18:50自宅

高校生の合宿がコロナ発生で急遽中止になったので、冬合宿の下見にでかけた。翌日は天候悪化が予想されるので、初日にひととおりコースを歩くことにした。しらびそ小屋までは小型雪上車が入れる幅2mほどの林道?のような道。これはおとなりの本沢温泉への道と同じだ。ショートカットの山道を2度ほどまじえ軽トラが駐車している小屋を過ぎるとやや傾斜を増す。さらにショートカットの急登をひとがんばりし、水平な林道?に合流するとまもなくしらびそ小屋だ。小屋の前のみどり池は薄氷がはっていて、めざす東天狗岳、方向を変えると稲子南壁が朝日に輝いている。小屋で幕営の手続き(1人1張り¥1,500)。本日のテンバはおひとりさまのようだ。凍結した地面にペグを打ち込みテント設営。サブザックで天狗岳に向かう。しばらくは林の中のゆるやかな道をゆく。左に本沢温泉への道を分けるとしだいに傾斜をましてゆく。樹林帯を越えて稲子南壁を見おろすようになると険しいジグザグ道に新雪が目立つようになる。主稜線に抜けたところが中山峠で再び樹林帯の中だ。西へまっすぐ越えれば黒百合ヒュッテ。西側からの登山者が多いようでこれから天狗岳まで多くの登山者と行きかう。積雪は2、3cmだが凍結していないので、つぼ足でも問題はないが、半数の登山者はチェーンスパイクを装着している。樹林帯を抜けると岩稜帯でやや歩きにくい道となる。天気は快晴無風で申し分ない。10人以上の登山者が群れている東天狗岳を一旦パスして西天狗岳へ向かう。15分ほどで広い山頂の西天狗へ到着。360度の大展望を心ゆくまで楽しむ。霧ヶ峰の向こうに槍穂高連峰、先日登った蓼科山の向こうには真っ白な白馬連峰が遠望できる。ゆっくり休んでから改めて東天狗岳へ。こちらは尖った岩稜上のピークで西側はスッパリと切れ落ちている。無人の無線飛行機が一機山稜すれすれを旋回していた。となりのお父さんが「あぶない!」と大声で叫んでいるので、「無人機ですが…」と言わんことを言ってしまった。山頂の登山者はすべて黒百合ヒュッテ方面からの登山者で、南側へくだるのは自分一人だった。下りはじめは急な岩稜で鎖場もあったがほどなく根石岳とのコルにおりたつ。ここから左折して日砂新道をくだる。東側の急なガレをジグザグにくだるが足場が悪く、雪が凍結していると危ないところだ。樹林帯に入ると滑落の危険はなくなるが急坂が続く。尾根を乗り越えて沢をまたげばまもなく本沢温泉だ。9月には閉鎖されていた屋内浴場も登山者に開放されていたが、細かく男女の入浴時間が区切られていて、浴槽は1つしかなさそうだ。しらびそ小屋へは尾根をひとつ越えて約1時間の行程だ。登りも下りもゆるやかな歩きやすい道だ。しらびそ小屋で地ビールを飲みながら山野井泰史『アルピニズムと死』を読む。積雪がないせいか夜はかなり冷え込み早々に寝袋に入った。

翌朝はあいにくの小雪まじりで早々に下山する。その前に小屋に顔を出して冬山合宿のテンバを予約しようとしたが、当日は5張り大人数の宴会山行が入っていてかなり騒がしくなりそうだという。テンバもギリギリの広さなのでとりあえず予約はせずに下山した。

稲子湯に入湯するには早すぎる時刻なので松本の浅間温泉まで移動して枇杷の湯に入る。

ここは昔の松本城主専用のお湯で、一般的な日帰り温泉とは格ちがいだ。併設の料亭でざる蕎麦を食べてカモシカスポーツへ向かった。

11月24日 愛鷹連峰:位牌岳 加藤

■山神社6:40…7:10東沢入口…8:25前岳(1336m)8:40…9:30位牌岳9:50…10:30前岳…11:25東沢入口…11:45山神社

★山神社駐車場にはすでに首都圏からの車が2台止めてあった。林道を歩きだし大沢を渡ると広葉樹林に囲まれ東沢入口から左岸側の北尾根を前岳に向かって登るロープが張ってあるので下山も安全に歩くことができた。前岳では東には東富士演習場が広がり南側は三島市や田方平野が見わたせた登り下りをくり返し、連峰第二の高峰位牌岳に到着。木々の葉が落葉していてまっ白に雪がついた富士山が見えた。下山は同じ登山道をもどった。

11月27日 立岩:岩トレ 高本、根田、赤石、鈴木、堀、苫米地

立岩駐車場集合8:30…西壁で基礎トレーニング…15:15立岩駐車場解散

天候の関係で予定より約2週間遅れの開催になった。風は吹いていたが雲一つない好天のもと、のどかな晩秋の一日を6人のオッサンたちで岩登りを楽しんだ。昨年は左肩と左指の故障で豚汁係に甘んじたが、今年は高本さんに脚で登れる壁をリクエストして立岩西壁を選んでもらい、なんとか参加することができた。西壁の下部は3級程度のルートがいくつかとれる。岩が固くホールドはガバが豊富で肩に優しかった。西壁下部は風もなく暖かな木漏れ日に照らされた楽園だ。ハーネスの装着、エイトノットから基礎技術を確認してイザ。腕力を使わずに登れる壁だが、久しぶりの高度感に溢れ出るアドレナリンに酩酊。昼は昨夜仕込んできた豚汁をふるまう。みなさんきれいに食べていただいた。午後は懸垂下降にまつわるエトセトラ。高本くんは冬に備えてアイゼンを装着してガシガシ登り、根田さんとそのまま山頂までザイルをのばした。鈴木さんは新車契約のため午後はイソイソとディーラーへ。赤石さんと堀さんコンビは西壁下部で精力的にいくつものルートを登っていた。昨年に比べて人数的にはやや寂しかったが、久しぶりに高本くんや根田さんの元気そうな姿に接することができ、よい交流の場になった。基本的なザイルワークでも忘れていることがあり、新しい技術や器具の進歩もあり、本格的な岩登りからは足を洗った会員こそ参加して欲しいものだ。準備から当日の技術指導まで高本さんには大変お世話になった。そして何度も下見してくれた地元の根田さんにも。わたしは豚汁くらいでしか貢献できませんが、またよろしくお願いします。岩質のせいか指紋がすり減ることはなかったが、指にところどころ浅い切り傷ができていた。「あなたが噛んだ…小指がいたい…」伊東ゆかりの昭和歌謡を口ずさみながら新東名を時速120kmでとばして帰った。帰宅すると一日中岩を見上げていたせいか、思いのほか背筋が疲れていた。いつもうつむいて生きていたのか…。「上を向いて歩こう」またも昭和歌謡を口ずさみながらシャワーを浴びた。先日高齢者の仲間入りをしたばかり。年寄りの冷や水ならぬ、年寄りの岩登りの楽しい一日だった。(記 苫米地)

★皆さんが岩トレに来るということで、体を馴染ませるため11月は岩の様子を見る為に時々通いました。私は年1回のロープ操作の確認がとても大変でした。今回も苫米地さんの豚汁のご馳走にありつけありがたく思っています。みなさんはクライミングジムに通っているらしく、ロープ操作の掛け声はスムーズで驚きました。高本君も新しいロープ、ロープシートのお披露目して、大事に使わなければと思った私でしたが直接地べたに置いてしまい木の葉をつけてしまったことを反省しています。みなさんと練習することで課題もできました。また、立岩、湖西連峰に来ることがあれば一報願います。(記 根田)