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令和4年度 第19回定例会ニュース


1月7日~8日 八ヶ岳ICT講習会参加:高本

■  1/7:美濃戸口下、1/8:湯川氷柱

桑原氏が主催するアイスクライミング講習に参加した。初日は美濃戸口にある河原奥の氷瀑。アクセスはとても良く、八ヶ岳山荘から歩いても20分程度。当日は駐車場が満車だったので、林道を少し入ったところの路肩に駐車した。氷瀑は傾斜もきつくなく、初心者向けのルートだった。トップロープを張り、自分の登り方を確かめながら登った。桑原さんよりクライムダウンで下る練習方法を教えてもらった。

トップロープで登った後、そのままクライムダウンするので登るよりもかなり難しかった。しっかり氷に蹴り込み、足を固定しなければならない。自然と足の動きに意識を集中させるようになり、足の運び方や氷の壁での立ち方を練習することができた。

夜は桑原さんの山荘に泊めて頂いた。薪ストーブのあるこじんまりとした山荘で桑原さんと山談義を楽しんだ。

翌日は朝6時起床し、湯川氷柱への出発。近くの休館中の温泉施設の駐車場でもう一人の参加者と合流した。氷はまだ発達途上で白髭の滝はまだもろいように見えた。対岸にトップロープを張った。昨日の美濃戸口より傾斜は強かった。最初はトップロープで登り、次にトップロープで確保してもらいながらスクリューを打ち、自分のロープをかけていく疑似リードで練習した。トップロープだけで登るよりもスクリューの練習もでき、また確保されているとはいえある程度の緊張感をもちながら登ることができた。最後にトップロープでより垂直なルートも登った。桑原さんからは昨年よりもかなり登りが安定してきていると言われた。

湯川氷柱

1月8日~9日 鳳凰山(観音岳・薬師岳) 苫米地

■1/8(日)自宅5:10…7:10夜叉神峠入口P7:45…9:05夜叉神峠…10:50杖立峠…12:45苺平…13:30南御室小屋(幕営)

1/9(月)南御室小屋6:15…7:50薬師岳…8:25観音岳…9:05薬師岳…10:00南御室小屋11:00…14:00夜叉神峠…14:45夜叉神峠入口P

 毎月2回の山行(うち1回はテント泊を伴う)を目標にしている。そして山の写真を撮って翌年度の卓上カレンダーにすることを励みにしている。ところが先月は冠婚葬祭がつづき山に行けずに終わった。年末に夜叉神峠から白根三山の写真を撮ろうと考えていたので鳳凰山をめざした。地蔵岳まで足を伸ばすと一泊二日ではやや厳しくなるので最高峰の観音岳までとした。地蔵岳は御座石鉱泉から昔かみさんと冬に登っているし、山頂のオベリスクは観音岳から見下ろせばいいだろう。高齢者の仲間入りをしてそろそろ冬山の単独行は避けたいところだが鳳凰山なら危険個所はない。ただ八ヶ岳に比べると山が大きいだけにフル装備での行動が長いので体力勝負となる。翌週に高校生と近くの櫛形山に登る計画なので絶好のトレーニングと積雪状況の下見になるだろう。一番の核心部は年末年始のぬくぬくとした生活から一人で抜け出せるかだ。

クリスマスイブから雪は降ってないはずで心配していなかったが、夜叉神峠入口駐車場までの車道に雪はなく山の地肌もほとんど出ている。三連休の中日の出発なのですでに駐車場は8割がた埋まっていた。北岳方面への登山者は多くないはずだから鳳凰への入山者は多そうだ。峠への道はところどころ凍っていて標高1,500m付近からは完全に雪道となるがよく踏まれていて歩き良い。それでも峠前最後のコーナーでチェーンスパイクをつける。夜叉神峠小屋に抜けると正面に白銀の白根三山がドーンと現れる。ここから主稜線を北へたどるが、最初の標高差200mばかりが急登で、その後はゆるい登りがダラダラと続く。杖立峠を過ぎて少し下ると日当たりのよい斜面に出る。快晴無風の好天下、サングラスをしてなおも登る。ここらから何組も下山者とすれ違う。苺平まで登るとあとは緩やかな下りわずかで南御室小屋のテンバだ。まだ昼過ぎだというのに西側が針葉樹林で風はないが日影でとても寒い。10張りほどテントが設営してあり半分以上がソロテント。冬期小屋にはすでに3人ほどが潜り込んでいた。水は冬でも凍らない湧き水に恵まれている。

4時に起床、熱い紅茶とパンで簡単に朝食をすませる。体が固く靴を履いたりスパッツやアイゼンを着けたりにいちいち時間がかかるが、そこはソロなので気兼ねせずマイペースで悠々と準備完了。とてもぜいたくな気分だ。樹林帯を20分ほど歩くと日の出。木漏れ日がところどころ雪を赤く染めて炎のようだ。樹林帯を抜けたところでかろうじて朝焼けの残る白根三山や富士山の撮影タイム。雪は飛ばされてほとんど砂礫の道をたどり砂払岳を越えて薬師小屋へくだる。すでに撤収したのかテントはない。薬師岳へひと登り、コロナ禍の収束をお祈りして観音岳へ。北アルプスの燕岳のような花崗岩のゆるやかな尾根をたどる。観音岳からは甲斐駒ヶ岳、仙丈岳が大きく、手前の地蔵岳のオベリスクはショボい。北岳のバットレスが正面に切れ落ちて豪快だ。振り返れば薬師岳のシルエットのかなたに富士山が気高く聳えている。この時加藤さんからラインがはいる。反対側の愛鷹連峰黒岳から富士山を眺めているらしい。天気は快晴だが風が少々出てきた。いつまでも眺めていたい景色だが下山にかかる。南御室のテンバまで戻るともうほとんど撤収されていて残るは2、3張りだけだ。まだ午前中だが日が当たらないテンバは寒く、薄手の手袋での撤収作業に手指が凍る。なかば感覚を失った指でフル装備を背負い、重い腰をあげる。苺平、折立峠と雪道をくだる。夜叉神峠に着くと早や夕景の気配が。「山よサヨナラ、ごきげんよろしゅ。またくるときにも笑っておくれ」。雪山讃歌をくちづさみつつ峠をあとにする。

一人で気楽に気ままに山旅を楽しむつもりだったがテントは寒いし荷物は重い。夏場に夜叉神峠入口から軽装で北沢峠まで一気に縦走して日帰りしたこともあった。今回のコースなどアッという間に歩いた気がする。体力の衰えを嫌というほど痛感するが、こうして歩いてみなければ、それさえも自覚できない。山のレベルは易しく、歩くペースは遅くなっても、これから先も山と折り合いをつけながらいつまでも歩きつづけたい。

1月9日 愛鷹連峰:黒岳 加藤

★山神社から富士見峠経由で往復した。よく晴れて富士山の眺望が素晴らしかった。登山路に雪はなかった。

黒岳山頂より富士

1月9日 光明山(遠州の山) 赤石、鈴木、堀、他1名

遠州の山。県道362号線にある道の駅「いっぷく処 横川」から歩き始める。天気はよく穏やかな日だった。かつて山頂にあった光明寺への参道で丁石が続く道を登る。一時間ほどで光明寺の跡地に出る。巨大ともいえる大きな石垣と敷地に驚く。養老元年(717年)、奈良時代に修験道場として行基によって開山されたという。山城としても使われたようだった。ここから浜松市が一望できた。アクトタワーも見える。更に50メートルほど登ると山頂だ。丸い山頂は木々の中で二等三角点があり奥に続く尾根を行くと「家康の隠岩」や「奥の院」跡地があった。下りは別の道をとった。急な下りの後、旧い林道跡のなだらかな道、林道の終わりからやや急な道を下りて登った道と合流した。ゆっくり歩いての日だまりハイキングだった。(5時間、距離8.5キロ、標高差600m、速度110~130%だった)(赤石 記)

光明寺の跡地
浜松市が一望
奥の院 跡地

1月16日 北八ヶ岳:縞枯山 赤石、他1名

★八ヶ岳ロープウェイで山頂駅へ。濃い霧と寒い日だった。月曜日なのでスキーヤーも登山者も少ない。天池峠までは山の鞍部を歩くので風が強い。昨日降った雪で踏み跡は覆われていたが道は締まっている。踏み跡を外すと股くらいまで埋まってしまう。縞枯山荘は閉まっていた。天池峠から山頂への登りはよく踏まれていたが、新雪が覆って登りにくかった。樹林の中は風が収まって静かだった。山頂でゆっくりしてから下山。2時間半ほどの行程で途中2パーティにあった。

この日、奥蓼科の明治温泉に泊まって、翌日はやはりゴンドラに乗って山頂駅から五辻に向かって歩いたが寒くて途中から引き返しゲレンデで滑った。

五辻に向かって歩いた
縞枯山 山頂