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令和5年度 第1回定例会ニュース


3月18日 浅草岳 山スキー  堀、他3人

★ 近年の小雪と温暖化による雪解けの早さを考慮して豪雪で名高い浅草岳に。前日に魚沼の民宿で熊鍋や山菜料理に舌鼓を打つ。
7時民宿発 前日の雨が一転、晴天微風。道路除雪終了点の大自然館に駐車。人気の山らしく既に30台程駐車している。
7時30分出発。林道に明確なスキートレースがあり追っていくが途中でコース間違いに気づく。正規ルートに戻り8時30分登山開始。前日の雨が朝方の冷え込みで硬い雪面になっているがトレースはしっかり付いている。樹林帯をしばらく登ると明確な尾根に出る。
950mを超えたあたりから約10cm程度ではあるが新雪になる。樹林も疎らになり帰りが楽しみだ。大きな雪庇が出てくる。隣の守門岳には「東洋一の雪庇」があるらしい。前岳を経由して浅草岳山頂13時10分。
シールを外してスキー滑降。900m辺りまで疎らな樹林と新雪で楽しむことが出来た。高度を下げると湿雪でテクニカルなバーンになる。15時30分登山口に帰着。
快晴、微風、新雪、最高の春山、春スキーを堪能できました。
追記
帰りの関越自動車道の渋滞には閉口。更に圏央道の事故渋滞まで。帰宅したのはam2時でした。

3月19日 野伏ヶ岳 鈴木、他1名

■7:30登山口~8:45和田牧場跡~11:45野伏ヶ岳~14:00登山口

★ 白山中居神社駐車場が満車、もう少し先の橋の手前の空き地に駐車。林道を4回ショートカットして視界が開けた和田牧場跡に到着。牧場には3張のテント、防風用の雪ブロックでしっかりと囲われていた。きっと夜は風が強いのかも。登山ルートは北東尾根を登ってダイレクトルートを下山した。薙刀山方面に向かい北東尾根下部に取りついた。ジグザグにステップを切りながら登る。トレースもなく雪も適当に締まった尾根を登った。右側から薙刀山からの尾根と合流、しばらく登り左側からのダイレクトルートと合流して頂上へ。白山をはじめ北アルプス、赤兎、荒島岳などの山々が見えた。風が冷たい。ダイレクトルートを下山。スキー板を担いでいた人は2人見たが、もうシーズンは終わっていたと思う。スキーで滑っている人は見なかった。

野伏ヶ岳
野伏ヶ岳頂上から白山

3月19日 乾徳山 苫米地、小野田、田島

■静岡5:00=7:00登山口駐車場7:15…7:40登山道入口…9:15錦晶水…9:30四辻…10:10手洗岩…10:50剃刀岩…11:15鳳岩…11:30乾徳山山頂12:15…13:05避難小屋…14:00道満山…14:35徳和峠…14:55登山口駐車場15:20=18:00静岡

 久しぶりの入会希望者の田島さんを迎えて乾徳山にでかけた。前日の雨が標高1600m以上の標高では雪になったらしく、甲府盆地に入ると正面の八ヶ岳は白銀の装いを新たにしている。鳳凰や奥秩父の主稜線も新雪を戴いて雪化粧している。甲府盆地をまっすぐ突っ切って約2時間で乾徳山登山口駐車場に到着。人気の高い山だけあって駐車場はすでに半分ほど埋まっている。今回は『山梨県の山』に紹介されているルートで、駐車場を起点にして徳和川沿いの林道を西北に進み、登山口から登山道を北上。避難小屋を左手にみて四辻を真っすぐに北上、月見岩で主稜線に出ると左手に曲がり岩稜帯に入り最後に鳳岩の鎖場をクリアして山頂に立つ。山頂を主稜線沿いに西北に下った水のタルから250mほど急下降して乾徳山の南面中腹を巻いて避難小屋へ。そのまま四辻を東進して大平高原への林道にでたら右手の道満尾根を南下して起点の駐車場に戻る。四辻をクロス点とした8の字形のルートである。

登山口からは杉林の中ゆるやかな登路が続く。赤松混じりになると錦晶水は近い。まもなく平坦な白樺林となり四辻に出る。左手に避難小屋を見送るとしだいに傾斜が強まり見晴らしのよい草原状の地形になる。前夜の新雪がまぶしく行く手に乾徳山のピークを望む。三角形の月見岩を過ぎると残雪が出てくるがスパッツ不要な程度でグングンあがる気温で緩んだ雪はアイゼン、チェーンスパイクも不要だ。手洗岩を過ぎると登路は再び樹林帯に入り岩混じりとなる。剃刀岩は大岩を断ち割った形で先行の登山者がリュックを置いて岩の裂け目に入っていた。裂け目の向こうは崖だそうだ。この先のカンテ状の岩場は岩角が磨滅して丸みを帯びていて濡れているのでとても滑りやすくヒヤヒヤする。最後の鎖場の鳳岩は凹状で予想より立っていない。ところがここでも濡れた岩とピカピカのステンレス製の鎖が滑っててこずった。山頂では雲が湧いてときおり雲間から甲府盆地や奥秩父の山並みがのぞく程度だった。往路を戻る登山者が大部分だったが計画どおり北側へ降りる。下りも鎖場やハシゴがしばらく続き、水のタルまでは雪も深くここはスパッツが欲しかった。タルからの下りは樹林帯の中の急下降で雪がカチカチにクラストしていたがチェーンスパイクを装着したので無問題。標高差250mの下りはやけに長く感じた。ようやく巻き道に入ると残雪は消え北八ヶ岳のような苔むした美しいシラビソ林となる。明るい白樺林に出たところが避難小屋で一服する。四辻からは未舗装の林道を東直進し牧場跡を横切っていく。大平高原へ続く舗装路に出たところで右手道満尾根の下りへはいる。急下降のあとしばらく山腹の水平トラバースが続き少し登り返すと道満山だ。ここからは積もった落ち葉で足元をとられつつ再びの急下降、徳和峠からひと下りで舗装された林道に出る。鹿の食害を防ぐゲートを通過すると徳和の集落は目と鼻の先だ。梅か桜か満開の白い花が彩る徳和の集落をのんびりと歩き山家の春を満喫する。帰路は日曜日の午後とあって多少渋滞もあったが、田島さんのナビで下道を六郷までのんびりとドライブして帰った。

急に思い立った計画だったが、同行者二人は何度か登ったことがあり、たびたびアドバイスをいただいた。山頂での眺望はイマイチだったが、地形、植生が変化に富み、登山者を飽きさせない山だった。先日の飯縄山に続いて積雪期の二百名山に登ることができ大満足!同行いただいたお二方にも大感謝!です。(記:苫米地)

★下は全然残雪は無く国師ケ原辺りから少し雪が出始め上るに連れ増えてきた。以前数回登った事があるので心配していなかったが、鳳岩のスラブ状の大きな岩は雪で靴底が濡れていたので滑ってしまいクラックに靴も入らず、なかなか登れず今までで最も手こずった。頂上では雲で隠れている所もあったが景色も見え、無風適温で気持ちが良かった。下りはチェーンスパイクを着け、上りの反対側の道へ。この道は初めてだ。雪が積もった急な岩場の下りで、上りの岩場より注意が必要だった。苔むした林を過ぎると間もなく高原ヒュッテに着いた。道満山で苫米地さん差し入れの美しい高級干し芋を皆で頂き下山した。下の村では白梅が満開だった。(記:小野田)

★久しぶりの乾徳山だった。やはり最後の岩場が濡れていて以前にくらべて難しく感じた。水のタルからの急な下りはカチカチに凍結していてチェーンスパイクがないと厳しかっただろう。(談:田島)

3月21日 愛鷹連峰:位牌岳 加藤、小野田、安陪、他2人

■富士駅7:00=7:45須山やま神社駐車場8:00…8:45東沢…9:55前岳…10:50位牌岳11:15…11:55前岳12:10…13:00東沢…13:55須山やま神社駐車場

★ 静岡組の小野田さんと安陪さんと富士駅北口に集合した。須山やま神社駐車場を8:00出発し東沢から北尾根を急登し前岳に。尾根伝いに歩いて位牌岳1457.4mに10:50に到着。お昼を食べて11:15に同じコースを戻りやま神社駐車場に13:55に無事下山。途中白いアセビの花が咲いていました。(記:加藤)

★ 名前が気になり、由来を調べたが諸説あるようで不明であると記載されていた。いずれにしても、不気味な名前であるので、あまり深く詮索するなということであろう。加藤さんは体力維持のためにトレーニングとして行っている山だということで、安易な気持ちで参加させてもらったが、私がやっているトレーニング山行とは桁違いであった。補助ロープが狭い尾根に張られており、本当に急登であった。それにつかまりながらの登下山であった。(記:安陪)

★ 山神社から大沢沿いの道には所々にミツマタが沢山咲いていた。以前登った事があるがあまり記憶が無く気楽な気持で参加したので前岳までの凄く急な痩せ尾根には驚いた。曇っていたので寒くて、富士山も雲間に少し覗く程度だった。加藤さんの友人父子は山を始めたばかりだが若いので流石に元気だった。だが痩せ尾根の下りは慣れていない為か、私がついていける速度で助かった。(記:小野田)

東沢 前岳位牌岳へ
前方に前岳
登山口林道

3月21日 蔵王連峰:刈田岳・熊野岳 苫米地、他26名

■第一日:静岡駅6:22++新幹線++9:30仙台駅9:50=バス=10:50澄川スノーパーク  11:15…14:00清渓小屋

 第二日:4:00起床7:00清渓小屋発…7:20エコーライン…7:40刈田岳8:20…8:50熊野岳9:05…9:50刈田岳10:00…10:35清渓小屋14:00~16:00雪上訓練

 第三日:4:30起床8:30清渓小屋発…8:50エコーライン…10:30澄川スノーパーク11:15=バス=遠刈田温泉=14:15仙台駅16:25++新幹線++20:02静岡駅

 高校生の春山合宿に帯同して蔵王連峰に向かった。東北大学山岳部出身の顧問の先生が、東北大学山岳部の清渓小屋を借り、後輩OBをガイドにして、高校生にとっては豪勢な合宿となった。三日間天候にも恵まれ、コロナ禍でとうとう夏山合宿に一度も行けなかった二年生にとっては忘れがたい山行になったことだろう。

仙台駅でガイド役のOB部員たちと合流。貸切バスで宮城蔵王の登山口となっている澄川スノーパークへ向かう。ここは小規模なスキー場でリフトが動いていたが徒歩で出発。小屋泊まりなのでテントはいらないが、薪や帰りの着替えも背負っての重荷をものともせずに若者たちはズンズン登って行く。高齢者入りしている自分はゲレンデ上部の急登にあえぎあえぎ登る。スキーヤーやボーダー、観光客を乗せた雪上車が刈田岳付近まで往復していて、すれ違うと観光客が物めずらしげに手を振る。林道からエコーラインへ時々ショートカットしながら車道を登る。雪上車のキャタピラーで固められて傾斜も緩いので平地をゆくようなスピードで進む。井戸沢には雪崩の跡があり、車道近くまで小規模なデブリが押し出していた。刈田岳山頂からは20名ちかいスキーヤー、ボーダーが一人ずつ滑りおりてくる。風と雲が少し出ているがまずは申し分ない天気で絶景を堪能する。仙台平野をへだてて太平洋も遠望できる。井戸沢を過ぎたところで尾根をくだり20分ほどで木造2階建ての清渓小屋に着く。無人の小屋を開けて入ってみると、大きな薪ストーブがある土間を中心に炊事場、食事スペースがあり、吹き抜けの2階が仕切りなしの睡眠スペースになっている。一休みして雪を集めて水つくり、屋外のトイレつくりと忙しい。夕食はチキンカレーとシン・ライス。夜は新月で満点の星空。

翌朝4時に起床。朝から大快晴で日の出が美しい。朝から豪華に静岡おでんと焼きおにぎり。とてもうまかった。サブ行動で刈田岳へ。アイゼンを効かせて軽快に登る生徒たちにグングン離されてしまう。刈田岳からは凍り付いた御釜、最高峰の熊野岳、遠く月山、朝日連峰、飯豊連峰の銀屏風が朝日に輝いている。風も雲もない青空が広い東北の大地の上にどこまでも広がっている。快晴無風の好条件なので熊野岳まで足をのばす。蔵王最高峰からは山形側の庄内平野が一望できる。朝日連峰、飯豊連峰はさらに立派な連なりを見せている。一休みして往路を刈田岳にもどり名残を惜しみながら山小屋へ降りる。薪ストーブを利用してピザを焼き、ゆったりとランチをとる。少々焦げていたが粉から手作りの本格派だ。午後は陽光のなか小屋周辺で雪上訓練だ。キックステップ、滑落停止、雪崩埋没訓練を終えて、エネルギーがあり余る高校生たちは雪で滑り台を作ったり、雪だるまを作ったりとワラシのようによく遊んだ。この日は朝から晩まで雲一つない大快晴だったが蔵王にはとても珍しいとのこと。コロナ禍に泣かされてきた高校生たちへの天の配剤だろうか。夕食は東北名物の芋煮を大鍋一杯につくり、たらふく食べた。近年の静高山岳部史上もっともうまい食事だった。

最終日、朝はまだ青空が見えていた。午前中はなんとか天気がもちそうだ。朝食はシンプルに味噌汁もち。もちが溶けないように別にゆでたのには感心した。きれいに小屋を掃除して全員で記念撮影をおえ、二晩お世話になった山小屋に別れをつげる。エコーラインまで登り返すとガスと風が吹き付け、ようやく蔵王らしくなったねとのこと。蔵王への名残を惜しみつつゴールのスキー場へ到着しスパッツとアイゼンを外す。バスで遠刈田温泉へ向かい三日間の汗を流し仙台駅へ。2時間の自由時間で昼食をとり土産物を購入。20時すぎに帰着した静岡は本降りの雨だった。

高校生にとって初めての二泊以上の山行で、しかも東北への遠征だった。テント泊ではなく山小屋での共同生活だったが、顧問の指示なしでも上級生と下級生、男子と女子が力を合わせ、食事や雑用など滞りなくこなすことができ成長を感じた。お世話になった東北大学山岳部OBの中には静高の先輩もいた。インターハイの競技登山でも期待できそうだ。勉学にも励み将来東北大学山岳部に入部する者が出ることを期待しよう。

3月29日  高尾山 小野田、他3人

■池田5:15==清水=7:45日影駐車場8:00…8:10キャンプ場いろはの森8:20…10:12城山11:10…11:27一丁平11:40…12:10 紅葉台…12:17高尾山12:50…13:45キャンプ場13:57…14:10 駐車場

★ 初めて裏高尾に。日影沢沿いに10台位駐車できる未舗装の広場があった。歩き始めるとすぐ小さな花々が次々に目に入り止まらずにいられない。二輪草の群落が多かった。ヨゴレネコノメソウ、チャルメラ草、高尾山固有のスミレは初めて見た。日影沢を渡って尾根道を登るバリエーションルートもある。同行の御夫婦は以前その道を歩き、そちらの方が面白かったと。今回は沢沿いの整備された広い林道を進んだ。登山者には殆ど会わず路傍の草花や遠景の桜など見ながら静かな山歩きができた。城山に近づくと桜が出てきた。城山は展望が良く広い平地で驚く程沢山のテーブルとベンチがあり10人以上が休んでいた。私達もここでランチ。店は平日だからか閉店。大きな木蓮の木と椿が満開で一段下には沢山の水仙、ミツバツツジ、ムスカリ、桜、桃など満開の花壇があり正に春爛漫。城山から高尾山の間はなだらかな道で満開の桜の下にベンチが据えてあるとても気持ちの良い憩いの場所が何ケ所もあった。高尾山頂上は突然賑やかな観光地の体を成し人々が溢れていた。晴れて風は無く日向では汗ばむ程暑かった。4号路を少し下り分岐から少々急ないろはの森コースで下山。やはり殆ど人がいない静かな道だった。裏高尾は本当に良かった。また別の道を歩いてみたい。

遠くにも近くにも桜
城山頂上のモクレン
城山花壇
一丁平

3月31日  鎌倉アルプス 小野田、他1

■5:29東静岡=JR=鎌倉駅8:15—8:30~40寿福寺—8:55源氏山—9:05~23葛原岡神社–9:33 天柱峰—9:45浄智寺—9:55明月院—10:33~50六国見山—11:30~45勝上山—12:20~12:30大平山–12:35天園—13:13瑞泉寺前—13:30~55永福寺跡—14:30布張山—14:50住宅地—山道–お猿畠の大切岸15:10—15:20山道終了トンネル上—15:53鎌倉駅==大船で銭湯==東静岡

★ 駅に近いので舗装路が多いのかと思いきや中に入ると街中にあるとは思えない素敵な雰囲気で変化に富んだ山の連なりだった。それ程急ではないが幾つものピークがありアップダウンが多い。桜は散って花びらが地面を飾っていた。時々見える近くの山にも桜が咲いていた。お寺も多いが時間がないので、寿福寺で実朝と政子のお墓参り、葛原岡神社で休憩、永福寺跡で昼食、他は通り過ぎた。寿福寺もそうだが道に岩壁が多く、所々で岩の洞窟に石仏が入っていた。浸食されて面白い形になっている岩も多い。濡れたら滑りそうな土の部分も所々あった。山も住宅地も分かれ道が多いが標識は少ないので分かり難く何度もジオグラフィカで確認。六国見山へ行く時は間違えて住宅地を無駄に歩いた。そこは名前と反し展望は無く樹林の中に小さな標識があるのみ。大平山159.4mが鎌倉の最高峰でそのすぐ下にはゴルフ場の大きな建物、少し先に天園の広場があり桜が咲いていた。瑞泉寺に下り住宅地にある整備された永福寺跡の池前のベンチで遅い昼食後、住宅街を通ってまた森に入り衣張山へ。登る人が少ないらしく道はあまり整備されてない。南下し浸食された長い岩壁のある「お猿畠の大切岸」を過ぎると林を出てトンネルの上で山道が終わる。すぐ先の大木の桜がまだ綺麗に咲いていた。前の家の方が昨日まで2日間雨だったと。何とラッキー!簡単に思っていたが長いので駅に着いた時にはUさんも私もKさんお勧めの甘味屋まで歩く気力が失せていた。お寺などを巡りながらゆっくり部分的に歩くのも良いなと思う。鎌倉は住居も山も素敵だった。

葛原岡神社
遠景が見える事がある
浸食された岩壁。桜の花びらが地面に